絶対王者・国枝慎吾 : 車いすテニス生涯グランドスラム、ゴールデンスラム達成
スポーツ 社会
2007年から15年以上わたってテニスの四大大会で数々の栄冠を手にしてきた国枝慎吾選手。悲願のウィンブルドンも制し、絶対王者となった。
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2022年のテニスの全英(ウィンブルドン)選手権の車いす部門・男子シングルス決勝で国枝慎吾がアルフィー・ヒューエット(英国)と3時間20分に及ぶ死闘を制し、初優勝した。
ウィンブルドンの車いす部門は2016年から始まった。数々の大会を制覇してきた国枝にとって、唯一、手にしていなかったウィンブルドンの優勝カップは悲願だった。これにより、テニスの四大大会を全制覇する「生涯グランドスラム」を車いす男子では初めて達成。さらに、四大大会とパラリンピックを制覇する「生涯ゴールデンスラム」も達成した。2022年は既に、全豪・全仏でも優勝しており、「年間グランドスラム」に王手をかけた。
国枝は4大大会通算28度目の優勝。今大会は男子ダブルスとの2冠で、単複合わせた四大大会の通算優勝回数は50勝となった。
テニス4大大会での国枝選手(男子シングルス)の優勝記録
☆ : 優勝 ― : 開催なし
全豪 | 全仏 | 全英 | 全米 | |
---|---|---|---|---|
2007 | ☆ | ☆ | ― | ☆ |
2008 | ☆ | ☆ | ― | ― |
2009 | ☆ | ☆ | ― | ☆ |
2010 | ☆ | ☆ | ― | ☆ |
2011 | ☆ | ― | ☆ | |
2012 | ― | ― | ||
2013 | ☆ | ― | ||
2014 | ☆ | ☆ | ― | ☆ |
2015 | ☆ | ☆ | ― | ☆ |
2016 | ― | |||
2017 | ||||
2018 | ☆ | ☆ | ||
2019 | ||||
2020 | ☆ | ― | ☆ | |
2021 | ☆ | |||
2022 | ☆ | ☆ | ☆ |
国枝慎吾選手プロフィール
1984年2月21日生まれ、千葉県出身。9歳で脊髄腫瘍を発症し、車いす生活となる。2年後に車いすテニスと出会い、2004年アテネパラリンピックのダブルスで齋田悟司選手と組んで金メダルを獲得したのを皮切りに、数々の大会を制してきた。
バナー写真 : ウィンブルドン最終日 車いすの部男子シングルス決勝でプレーする国枝慎吾=ウィンブルドン(共同)