
新型コロナ、水際対策を緩和 ―6月から : 低リスク国・地域からの入国検査は免除
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2012年から19年まで訪日観光客数は7年間連続で過去最多を更新。2020年は一転、前年比87.1%減。2021年はさらに同94.0%減とインバウンド需要はほぼ消滅していた。世界は少しずつ、新型コロナウイルスの流行前の状態に戻りつつある。海外から日本への入国検査も6月から大幅に緩和する。
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政府は2021年1月から、日本人帰国者も含めた全ての入国者を対象に空港で検査を実施していた。2022年6月1日からは、ウイルス流入のリスク度合いに応じて各国・地域を3分類。最もリスクの低いグループからの来日では入国時検査と待機を免除する。中リスクのグループはワクチン3回目接種済みを条件に検査と待機を省略。高リスクは検査と3日間の待機を引き続き求める。 1日当たりの入国者数の上限を現在の約1万人から約2万人に引き上げる。
いずれのグループも航空機に搭乗前の検査は必要。国・地域ごとの区分は陽性率などを基に判断し、先進7カ国(G7)を含め、入国者ベースで8割程度の国・地域が低リスクに分類され、検査・待機が不要となる。
6月1日からの入国検査
リスク度合い | 3回接種 | 0~2回接種 |
---|---|---|
低 | 免除 | 免除 |
中 | 免除 | 必要 |
高 | 必要 | 必要 |
観光庁と民間旅行会社は5月24日から外国人観光客の受け入れ実証事業をスタート。6月初旬にかけて米国、オーストラリア、シンガポール、タイの4カ国から15グループ約50人が日本各地を訪問、その間の行動管理や感染対策などの課題を洗い出し、本格的な訪日客受け入れ再開に備える。
バナー写真 : 観光庁の訪日観光実証事業で成田空港に到着した米国からの旅行者ら=5月24日、時事通信