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中3英検3級、高3準2級が50%以下―文科省調査 : グローバル人材育成道半ば

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政府が目標としていた中3で英検3級、高3で準2級相当以上の英語力を達成できた人は50%未満だった。グローバル人材の育成は容易ではない。

文部科学省の「英語教育実施状況調査」で、国際的な語学力基準「CEFR」A1レベル(英検3級)相当以上の英語力を持つ中学3年生の割合は47.0%、A2レベル(英検準2級)相当以上の高校3年生は46.1%だった。19年度調査と比べて中3が3.0ポイント、高3は2.5ポイント上昇したが、グローバル人材を育成のため政府が目標とした50%には届かなかった。

調査は2021年12月全国の全公立中学・高校の3年生を対象に実施した。2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大で調査を中止した。

中3は10都府県10政令市で目標の50%をクリア。さいたま市と福井県は85%を超えて突出して高かった。最下位の佐賀県31.9%とさいたま市とでは54.4ポイントもの差があった。

高3は都道府県別のみで、50%を超えたのは、秋田、東京、神奈川、富山、福井、静岡、兵庫、奈良の8都県。一方、福島、茨城、宮崎、鹿児島の4県は30%台だった。 

英語力の目標を達成した割合が高い自治体トップ5

中学(都道府県+政令市) 高校(都道府県)
さいたま市 86.3% 福井県 59.6%
福井県 85.8% 富山県 59.3%
福岡市 66.0% 静岡県 54.4%
群馬県 60.9% 秋田県 53.7%
石川県 56.3% 兵庫県 53.1%

出所 : 文部科学省

バナー写真 : PIXTA

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