プロ野球入場者数:2021年は1試合平均9100人、コロナ前の3分の1以下
スポーツ 経済・ビジネス
佐々木朗希投手(千葉ロッテ)の完全試合達成で、一気に注目が高まった今シーズンの日本のプロ野球。昨季は1試合平均の入場者が9100人にとどまったが、2022年は3年ぶりに入場制限を設けず、3月25日に開幕した。
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佐々木投手が日本記録となる13連続奪三振に加え、完全試合の快挙を達成した4月10日の対オリックス戦。春爛漫の日曜日デーゲームということもあり、千葉市のZOZOマリンスタジアムには2万2000人を超える観客が詰めかけた。この日、セ・リーグの2試合はともに3万人台の観客を集めるなど、日常の球場風景が戻りつつある。
日本野球機構(NPB)によると、近年のプロ野球の観客入場者は堅調に推移し、新型コロナウイスス感染拡大前の2019年シーズンは、1試合当たり3万929人を記録。ところが6月19日にようやく無観客試合で開幕した20年は6699人に落ち込み、21年も9138人にとどまった。
歴史をさかのぼると、セ・リーグで最も1試合当たりの観客入場数が多かったのは1992年の3万5309人。この年は巨人、阪神、ヤクルトの3チームが激しい優勝争いを繰り広げ、野村克也監督率いるヤクルトがペナントレースを制した。セ・リーグは2005年から14年まで入場者2万人台が続いたが、15年に3万人台に戻し、19年までは順調に入場者数を増やした。
パ・リーグは、1988年に1試合当たり入場者が2万人を超え、2004年には2万6800人を記録。この年の「プロ野球再編問題」で05年に東北楽天イーグルスが誕生し、一時入場者数が減ったものの、徐々に盛り返して19年には過去最高の2万7203人を記録した。
球団別にみると、セ・リーグは巨人と阪神、パ・リーグでは福岡ソフトバンクが多くの観客を集める人気チームとなっている。
球団別の1試合平均入場者数
【セ・リーグ】
2021年 | 2019年 | |
---|---|---|
巨人 | 11286 | 42643 |
阪神 | 10555 | 42935 |
中日 | 8363 | 31741 |
横浜DeNA | 10223 | 31716 |
広島 | 13560 | 31319 |
東京ヤクルト | 9379 | 27543 |
【パ・リーグ】
2021年 | 2019年 | |
---|---|---|
福岡ソフトバンク | 6508 | 36891 |
千葉ロッテ | 8798 | 23463 |
埼玉西武 | 8737 | 25299 |
東北楽天 | 8545 | 25659 |
北海道日本ハム | 7673 | 27368 |
オリックス | 5994 | 24423 |
日本野球機構調べ、チームの順番は2020年順位による
バナー写真:完全試合を達成し、喜ぶロッテの佐々木朗希投手=2022年4月10日、千葉・ZOZOマリンスタジアム(時事)