児童虐待が過去最多 : 死亡した子ども54人、うち29人が無理心中
社会 家族・家庭 健康・医療
虐待に対する社会的な関心の高まりで、警察の検挙数は増加傾向にあり、2021年は過去最多の2174件だった。コロナ禍で休校やリモート授業が増え、外出する機会も制限される中、家庭内に閉じ込められ逃げ場もない子どもたちは、どれほどしんどかっただろうか。
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全国の警察が2021年間に検挙した児童虐待は前年比1.9%増の2174件で過去最多を更新した。社会的関心の高まりで第3者からの通報や相談が増えていることや、児童相談所との連携強化で警察が把握する虐待事案は増加基調にある。
検挙の内訳は、身体的虐待が1766件で全体の8割を占める。性的虐待が339件、心理的虐待が48件、ネグレクトが21件。加害者は実父が1039人で、実母568人、養父・継父371人、内縁の男115人と続いた。
被害に遭った18歳未満の子どもは同2.2%増の2219人で過去最多。死亡した子どもは54人で、このうち29人が無理心中だった。
バナー写真 : PIXTA