日本の対ロシア貿易
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日本はロシアから液化天然ガス(LNG)をはじめとする資源を輸入し、自動車や建設用機械を輸出している。
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財務省の貿易統計によると、2021年のロシアからの輸入額は前年比34.8%増の1兆5431億円だった。日本の輸入総額84兆5652億円に占める割合は1.82%。主な輸入品目は液化天然ガス(LNG)や石炭、原油などのエネルギー資源と、産業用の非鉄金属。
ロシアからのLNGの輸入が始まったのは、サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」が始動した2009年。同プロジェクトには三菱商事、三井物産も参加している。年によって変動はあるが、日本が輸入するLNGの7~8%がロシア産だ。
一方、2021年のロシアへの 輸出は前年比37.4%増の8624億円。主な品目は自動車や自動車関連部品など。ちなみに、経済制裁として輸出規制の対象となる半導体等電子部品の輸出額は5億8400万円で対ロシア輸出額全体に占める割合は0.1%に過ぎない。
サハリン2が稼働した2009年以降は輸出額から輸入額を差し引いた貿易赤字が膨らんでいる。2021年は6807億円の赤字だった。
バナー画像 : LNG運搬船の貯蔵タンク(ロシア極東サハリン州のプリゴロドノエ)[時事=2009年代表撮影]