Japan Data

2021年の平均気温、30年平均値を0.61度上回る:過去3番目に高い水準―気象庁

社会 環境・自然・生物 気象・災害

2021年の日本の平均気温は平年値(2020年までの30年平均)を0.61度上回り、1898年の調査開始以降で3番目に高い水準となった。

気象庁がこのほど、「2021年の日本の天候まとめ」として発表した。日本の年平均気温は、都市化の影響の少ない全国15地点のデータを基に算出しており、過去最高は前年の20年。2番目は19年で、近年の温暖化傾向が顕著になっている。

全国153地点の観測データに基づく21年の地域別の年平均気温は、北日本が(北海道、東北)が0.8度、東日本が0.7度、西日本が0.6度、沖縄・奄美が0.4度、平年よりも高かった。

同庁のまとめによる21年の世界の平均気温(陸地の地表付近の気温と海面水温の平均)も平年値より0.22度高く、1891年の統計開始以降で6番目に高い値となった。

一方、全国51地点のデータを基にした年間の降水量は、8月に本州付近に前線が停滞したため、東、西日本を中心に大雨となった地域が多かったこともあり、平均で平年値より213.4ミリ多かった。

地域別の降水量をみると、北日本が6%、東日本が13%、西日本が15%、それぞれ平年より多かった。沖縄・奄美は平年より4%少なかった。

バナー写真:PIXTA

    この記事につけられたキーワード

    気象 気候変動 気象庁 気温

    このシリーズの他の記事