
輸出・輸入ともに過去2番目の高水準―2021年貿易統計 : 原油・資源高騰で2年ぶり貿易赤字
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コロナ禍は続いているが、世界経済は停滞したままではいられない。2021年の日本の貿易額は輸出・輸入ともに過去2番目の高水準となった。しかし、資源価格の高騰が響き、2年ぶりの貿易赤字。
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財務省が公表した2021年の貿易収支(輸出額から輸入額を引いた額)は1兆4722億円の赤字となった。貿易赤字は2年ぶり。
輸出額は前年比21.5%増の83兆931億円と、07年(83兆9314億円)に次ぐ過去2番目の水準。コロナ禍で急激落ち込んだ世界経済の回復を受け、鉄鋼(48.1%増)、自動車(11.9%増)などが好調だった。
輸入額は資源価格の高騰、円安進行による価格上昇で24.3%増の84兆5652億円に膨らんだ。品目別では、原油(49.1%増)、液化天然ガス(33.1%増)、非鉄金属(64.3%増)が大きく伸びたほか、新型コロナウイルスワクチンの輸入で、医薬品も増加した。
バナー写真 : ロイター