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個人金融資産、2000兆円目前 : 給料上がらない&ゼロ金利でもせっせと預貯金

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コロナ禍の巣ごもり消費といって家でプチぜいたくしたところで、旅行や外食に比べれば安上がり。使わなかった分はほぼゼロ金利の銀行預金に積み上がった!?

日銀の資金循環統計によると、2021年9月末時点の個人(家計部門)の金融資産残高は前年同月末比5.7%増の1999.8兆円となり、過去最高となった。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発出されていた時期で、消費の抑制が現金・預金の増加につながった。さらに、株価上昇で株式や投資信託の残高も増加した。

1000兆円を初めて突破した1990年から30年あまりで個人金融資産は倍増し、2000兆円の大台が目前に迫る。その内訳は、政府の “貯蓄から投資へ” の掛け声もむなしく、現金・預金が3.7%増の1072兆円と全体の5割以上を占める。この30年間、給与は上がらないのにせっせと貯蓄に励み、ほぼゼロ金利で銀行に寝かせておく安全志向が如実に表れている。

世界的な株高を背景に、株式28.6%増の218兆円、投資信託も24.0%増の90兆円とリスク性の資産も増加したが、株式投信合わせて全体に占める割合は2割にも満たない。保険・年金等は1.1%増の539兆円だった。

バナー写真 : PIXTA

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