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社長「輩出率」トップは徳島:「地元出身社長率」は沖縄

経済・ビジネス

東京商工リサーチの「社長の輩出率、地元率」調査によると、2021年の都道府県別人口を基に集計した社長の「輩出率」は、1.358%の徳島県がトップだった。

調査・集計は2010年から実施しており。今回で9回目。前回調査は2017年。徳島県は、5回連続で首位を維持した。また、地元出身者が社長を務める企業を集計した「地元率」は、92.89%の沖縄県がトップだった。

同社の企業データベース約400万社の代表者データを基に、公開されている出身地を抽出して集計した。輩出率については、都道府県別の社長数は人口の多寡に左右されるため、国勢調査による2020年10月1日現在の人口と、出身都道府県別の社長数を対比して算出した。

調査では、徳島が輩出率の首位を守っている要因として、堅実・実利を尊重する県民性のほか、先端産業やベンチャー企業の集積、高い人口減少率を挙げている。輩出率の2位以下は、山形県(1.185%)、香川県(1.134%)、秋田県(1.105%)、愛媛県(1.021%)、広島県(0.957%)、高知県(0.931%)などの順となった。

2021年社長輩出率ランキング

順位 都道府県 輩出率(%)
1 (1) 徳島県 1.358
2 (2) 山形県 1.185
3 (3) 香川県 1.134
4 (4) 秋田県 1.105
5 (5) 愛媛県 1.021
6 (7) 広島県 0.957
7 (12) 高知県 0.931
8 (10) 福島県 0.930
9 (6) 山梨県 0.929
10 (20) 青森県 0.913

(東京商工リサーチ調べ、カッコ内の数字は前回2017年の順位)

2021年社長地元率ランキング

順位 都道府県 地元率(%)
1 (1) 沖縄県 92.89
2 (2) 愛知県 89.51
3 (4) 広島県 87.54
4 (3) 北海道 87.26
5 (5) 香川県 86.01
6 (6) 宮城県 85.67
7 (8) 栃木県 84.95
8 (10) 群馬県 84.45
9 (9) 徳島県 84.33
10 (7) 静岡県 84.23

(東京商工リサーチ調べ、カッコ内の数字は前回2017年の順位)

輩出率が最も低かったのは47位の埼玉県(0.26%)で、以下、46位の千葉県(0.27%)、45位の神奈川県(0.33%)と首都圏が続いた。これらの県は、県外からの人口流入が多く人口増加率も高いため、相対的に輩出率を押し下げたとみられる。

一方、同社は沖縄が地元率のトップに立っている要因として、観光業を中心とした最近の高い開業意欲を挙げている。地元率の2位以下は、愛知県(89.51%)、広島県(87.54%)、北海道(87.26%)、香川県(86.01%)などの順となった。逆に最も低かったのは奈良県(65.9%)で、以下、長崎県(67.0%)、兵庫県(67.9%)、佐賀県(68.5%)と続いた。全国平均は79.8%だった。

バナー写真:PIXTA

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