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人気温泉地ランキング、トップは群馬・草津温泉 : いつか行ってみたいのは乳頭温泉

経済・ビジネス 文化

火山列島ともいわれる日本は、世界屈指の温泉大国でもある。もともとは治療や療養のための湯治場として発展した温泉地は、今では、仕事で疲れた現代人の癒しの場。

リクルートの観光に関する調査・研究機関『じゃらんリサーチセンター』が実施した温泉地利用に関する調査で、「もう一度行ってみたい温泉地」トップは群馬県の草津温泉だった。

調査は8月に実施。全国の237温泉地を対象とし、1万3961人から有効回答を得た。2007年の調査開始以来、15年連続で神奈川県の箱根温泉がトップに君臨していたが、初めて草津温泉が首位に立った。

1~10位の温泉地は若干の順位変動はあったものの、顔触れは前年と同じだった。

また、「いつか一度は行ってみたい」憧れの温泉地は、乳頭温泉(秋田)、草津温泉(群馬)、由布院温泉(大分)がトップ3だった。

もう一度行きたい温泉ランキング

順位(昨年順位) 温泉地 得票
1(2) 草津(群馬) 2565
2(1) 箱根(神奈川) 2485
3(3) 登別(北海道) 1748
4(4) 道後(愛媛) 1668
5(5) 別府(大分) 1395
6(7) 有馬(兵庫) 1373
7(6) 黒川(熊本) 1279
8(9) 熱海(静岡) 1228
9(8) 由布院(大分) 1199
10(10) 下呂(岐阜) 1191

出所 : リクルート

草津温泉

群馬大学が「草津温泉がコロナウイルスの不活化に効果あり」との研究結果を発表したことで注目を集めた。湯畑周辺に「アルコール消毒の代わりもなる」と言われる「手洗乃湯」を設置、コロナ対策に積極的に取り組んだことで、子どもがいる家庭やシニア層の不安軽減につながった。

草津温泉
草津温泉(pixta)

箱根温泉

江戸時代から五街道の1つである東海道に沿った温泉地として発展。箱根火山の麓から中腹まで温泉街が点在する。公共交通機関の利用で気軽に行けるアクセスの良さが強み。

箱根・大涌谷
箱根・大涌谷(pixta)

登別温泉

9種類の泉質と豊富な湯量で、北海道内の温泉地として圧倒的な人気を誇る。

登別温泉 奥の湯
登別温泉・奥の湯(pixta)

道後温泉

日本書紀にも登場し、有馬温泉(兵庫)、白浜温泉(和歌山)と並ぶ日本三古湯の1つ。英語教師として松山市に赴任した夏目漱石は、近代和風建築の道後温泉本館を気に入り、代表作「坊ちゃん」の中で絶賛。

道後温泉道後温泉(pixta)

別府温泉郷

古くから知られる別府八湯を中心に、別府市内各地に数百の温泉地が広がる。源泉数、湯量ともに日本一の規模を誇る。

別府温泉郷
別府温泉郷(pixta)

乳頭温泉

ブナの原生林に囲まれる山間の温泉郷。都市部からのアクセスが便利でないからこその、静かな癒しの空間。

乳頭温泉 足湯
乳頭温泉・足湯(pixta)

バナー写真 : 小雪が散る露天風呂(ぱくたそ)

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