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国民栄誉賞を辞退した人

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松野博一官房長官は、米大リーグの最優秀選手(MVP)に選出されたエンゼルスの大谷翔平選手に国民栄誉賞授与を打診したものの、辞退されたことを明らかにした。国民栄誉賞は1977年に創設、スポーツや芸術の分野でこれまでに26人と1団体に贈られている。大谷選手以外にも、過去に3人が辞退。大リーグで活躍したイチローさんは3度も辞退している。

福本豊(野球選手) 

1983年6月、メジャーリーグ記録を超える939盗塁を達成し、世界記録樹立。中曽根康弘内閣が授与を打診したものの、「国民の模範となる自信がない」と固辞。

古関裕而(作曲家)

「長崎の鐘」「オリンピックマーチ」「栄冠は君に輝く」など数々の名曲を残した。1989年8月の死没後、遺族に対して授与を打診したものの、辞退。

イチロー(野球選手)

2001年、メジャーリーグ入りした最初の年に首位打者と盗塁王の2冠を獲得、新人賞、MVPをダブル受賞。小泉純一郎内閣が授与を打診したものの、「国民栄誉賞を受賞した方は立派な人ばかり。野球人生を終え切った段階で頂けるように頑張りたい」と辞退。

2004年 メジャーリーグのシーズン最多安打記録を更新。小泉純一郎内閣が授与を打診するも、野球を続けている間は受け取らないと、固辞。

2019年 現役引退を受けて安倍晋三内閣が再再度の打診をするも、固辞。代理人を通じて「人生の幕を下ろした時にいただけるよう励みます」とコメント。

大谷翔平(野球選手)

2021年 投打にわたる“二刀流”の活躍で、満票でMVPに選出されたことを受け、岸田文雄内閣が授与を打診するも、「まだ早い」と辞退。

(敬称略)

バナー写真 : 左から福本豊(時事)、小関裕而(時事)、イチロー(ロイター)、大谷翔平(ロイター)

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