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会社の忘年会、今年も見送りムード? : 依然として強いコロナへの警戒感

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首都圏などに発出されていた緊急事態宣言が9月末日をもって解除され、長らく休業要請や時短要請で営業を制限されていた苦しんでいた飲食店の多くが、通常営業に戻っている。しかし、忘年会需要は期待するほどには戻ってこない?

「新型コロナウイルスは収束傾向にあるけれど、今年も忘年会はやめておこうか」――そんな空気が支配的なようだ。

ライボ(本社東京)が運営するJob総研が20~60歳代の575人を対象に実施した調査で、「今年、勤務先で忘年会を実施する」と答えた人は12.9%にとどまった。2020年の7.7%よりわずかに上昇したものの、コロナ禍前の19年65.5%のほぼ5分の1といったところ。

忘年会実施に対する賛否を聞いたところ、「賛成」「やや賛成」の賛成派合計31.3%に対して、「反対」「やや反対」の反対派合計が49.2%と大きく上回った。

反対派の理由として最も多かったのは「コロナ等ウイルス感染の恐れ」55.2%。目先の感染拡大は収まっているものの、警戒心は依然として強く残っているようだ。また、「人付き合いが面倒」も45.2%で、コロナ禍を契機に慣習の見直しを望む人もいる。

一方、賛成派は「コミュニケーションの活性化」「人付き合いが大切」を理由に挙げる人が多かった。

Job総研では「コロナ禍で変化したライフスタイルや価値観の変化が影響していると考えられる。2021年の年末に、コロナ禍前と同じような活気が戻る可能性は低い」と分析している。

バナー写真 : PIXTA

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