皇室女性のティアラ : 成年迎えた愛子さま、コロナ禍の国民思い新調せず
皇室 美術・アート 社会
天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは、女性皇族が成年になられた際の慣例となっていたティアラの新調はせず、叔母にあたる黒田清子さんが使ったティアラを着けて祝賀行事などに臨まれた。
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天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは2021年12月1日に成年を迎えられた。5日、宮中三殿に参拝後、宮殿「鳳凰の間」で天皇陛下から宝冠大綬章を授かるなど、主要な成年祝賀行事に臨まれた。
成年を迎えた女性皇族は「ティアラ」などの宝飾品を新調することが慣例となっている。しかし、愛子さまは、コロナ禍で影響を受けた国民の生活を思い、新調を見送り、天皇の妹で皇籍を離脱した黒田清子さん(紀宮さま)のものをお借りになった。
ティアラは女性皇族が儀式や宮中晩餐会などに出席する際など最も格式の高い正装の際に着用される。
天皇陛下が即位された2019年5月1日、宮中儀式に臨まれた皇后さまがお着けになっていたのは、歴代皇后に受け継がれるティアラだった。
ティアラは長年、宝飾大手のミキモト(本社東京)との随意契約だったが、寛仁親王家の次女瑶子さま以降はミキモトと和光(本社東京)の指名競争入札となった。秋篠宮ご夫妻の長女で10月に皇籍を離脱した小室眞子さんが成人した際のティアラは和光が製作した。
佳子さまが成年になられた際は、初めて公募方式がとられ、5社からデザインの提出を受け、審査でミキモトが選ばれた。
皇后さま、皇太子妃には複数のティアラがあり、その時々で使い分けをされている。
バナー写真 : 叔母の黒田清子さん(紀宮さま)から借りたティアラを着用して成年行事に臨まれた天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=2021年12月5日、皇居・宮殿西車寄[代表撮影](ロイター)