日本の高齢化率はダントツ世界一 : 人口の3割が65歳以上
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不老長寿は太古の昔から人類の願いだった。それを手に入れた代わりに、70歳を過ぎても働き続ける日々が待っている?
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総務省が9月20日の敬老の日を前にまとめた推計によると、65歳以上の高齢者は、前年比22万人増の3640万人と過去最多を更新した。男性が1583万人、女性が2057万人と、女性が474万人多い。
一方、総人口は前年より51万人減少しており、総人口に占める高齢者の割合も、0.3ポイント増の、過去最高の29.1%となった。
国連のデータで各国の高齢化率(65歳以上人口割合)と比較すると、2位のイタリア(23.6%)を5ポイント以上上回っており、日本はダントツで世界のトップを走っていることになる。
世界で高齢者人口割合が高い国
国・地域 | 総人口(万人) | 65歳以上(万人) | 65歳以上割合(%) |
---|---|---|---|
日本 | 12522 | 3640 | 29.1 |
イタリア | 6037 | 1425 | 23.6 |
ポルトガル | 1017 | 235 | 23.1 |
フィンランド | 555 | 127 | 23.0 |
ギリシャ | 1037 | 235 | 22.6 |
マルティニーク | 37 | 8 | 22.3 |
ドイツ | 8390 | 1844 | 22.0 |
マルタ共和国 | 44 | 10 | 21.8 |
ブルガリア | 690 | 150 | 21.8 |
クロアチア | 408 | 88 | 21.7 |
出所 : 総務省「統計トピックス」 / 日本の値は「人口推計」2021年9月15日現在、それ以外の国は、国連のWorld Population Prospects : The 2019 Revisionにおける将来推計から2021年7月1日現在の推計値
高齢者の就業者は2004年以降、17年連続で増加し、2020年は過去最多の906万人となった。団塊の世代が2017年以降、70歳に到達したことから、高齢就業者は主に70歳以上で増加している。
バナー写真 : PIXTA