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忘年会はできますか? : “緊急事態”でも“まん防”でもない日はこれまでたった28日

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「273日中たった28日」。年明けから9月末までの間で、東京都に緊急事態宣言もまん延防止等重点措置も出ていない “普通の日” は1割にも満たない。騒がしくて隣の人としゃべるのにもつい大声になってしまう居酒屋のわさわさとした雰囲気も、終電が近づくと駅に向かって小走りになる酔っ払いの集団も、何もかもが懐かしい。ゴールデンウイークも夏休みの旅行もあきらめて、ワクチンの副反応にも耐えました。今年は忘年会できますか?

東京都に現在、発出中の4回目の緊急事態宣言が9月30日まで再々延長されることになった。 菅義偉首相は9月9日の会見で、「今、首相として私がやるべきことは、この危機を乗り越え、安心とにぎわいのある日常を取り戻す道筋を付けることだ」と述べた。振り返れば、4回目の宣言を発出する際にも、「ワクチン接種によってかつての日常を取り戻すことができる」と国民に理解を求めたが、ワクチン接種が進んでも“かつての日常” は戻らず、“緊急事態が日常” となっている。

2021年のカレンダーに「緊急事態宣言」期間をオレンジ、「まん延防止等重点措置」適用期間は黄色で塗りつぶすと、なんでもない「ふつうの日」は、1月1日から9月30日までの273日中たった28日。

政府は、ワクチンの接種証明やPCR検査の陰性証明を条件に、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の期間中でも、県境を越える移動や感染症対策を講じた飲食店での酒類提供解禁など行動制限の緩和方針を示した。

ただ、東京都の小池百合子知事は、「各国をみても、いったん緩和した後に逆戻りする例があり、そういう事例から学ぶ必要がある」と指摘、行動制限の緩和は慎重に進められることになりそうだ。

再々延期された緊急事態宣言が明けると秋深まる10月。今年は忘年会できますか?

バナー写真 : PIXTA

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