
食料自給率、過去最低に並ぶ37% ―農林水産省 : コメの需要減で長期低迷
経済・ビジネス 政治・外交 社会
おいしいご飯とみそ汁があれば「よし、今日、一日がんばろう!」と思える。でも、仕事の合間に飲む濃いめのコーヒーも、ランチに食べるお気に入りのパスタも、たまにはぜいたくな気分を楽しみたいワインとチーズも元気の源。
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農林水産省のまとめで、2020年度の食料自給率(カロリーベース)は、前年度比1ポイント低下の37%だった。冷害でコメが大凶作だつた1993年度、天候不順で小麦や大豆が不作だった2018年度に並ぶ過去最低水準。
食料自給率は11年度以降、40%を割り込む状態が続いている。国産で需要量を満たすことのできるコメの消費が、高齢化や人口減、食の多様化などによって減少傾向にある一方で、飼料や原料の多くを海外に依存する畜産物や油脂類等の消費が増加していることが大きな要因だ。
政府は、2015年3月に「食料自給率45%」の目標を掲げた。20年3月にも再度、「30年度45%」の目標を閣議決定したが、食の構造転換は容易ではない。
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