
45歳の目標年収1000万円―ソニー生命の中高生意識調査 : 日本の将来は悲観、自分の未来は楽観?
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長引くコロナ禍、毎年のように発生する大規模災害―厳しい現実を若い世代はどう捉えているのか。ソニー生命が実施した中高生意識調査では、「10年後の日本を不安」とする回答が6割強に達した。半面、自分自身の将来については楽観的な答えが過半数を占めた。自信の表れか、能天気なのか?
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調査は6月、全国の中高生を対象にインターネットで実施し、中学生200人、高校生800人の有効サンプルを集計した。
10年後の日本の将来をどのようにイメージしているか。「明るい」「どちらかといえば明るい」が中学生38.0%、高校生31.1%と少なく、「不安」「どちらかといえば不安」が中学生62.0%、高校生68.9%と、先行きを悲観する層が6割を超えた。
自分自身の10年後の見通しを尋ねたところ、「明るい」「どちらかといえば明るい」が中学生54.5%、高校生51.6%、「不安」「どちらかといえば不安」が中学生45.5%、高校生48.4%となり、楽観派が上回った。
調査は職業選択や収入のイメージについても質問。企業に就職するなら「給料は高いが残業時間が長い」「給料は低いが残業時間が短い」のはどちらが幸せと思うか聞いたところ、中学生、高校生とも収入重視・残業受容派がそれぞれ55.5%、53.4%とやや優勢。特に、中学生男子は6割超と多かった。
親の年齢を45歳と想定し、その年に自分がなった際の目標年収を聞いたところ、中学生は平均1175万円、高校生は953万円となった。30歳時点の目標年収は、中学生が905万円、高校生685万円。中学生は大志を抱いているのか、世間知らずなのか、かなり強気の目標。一方、高校生は、少しずつ現実が見えてきているのか、中学生と比べると控えめな額に収まった。
30歳時点での貯蓄目標額(平均)は中学生が1024万円、高校生が855万円、45歳時点では中学生1352万円、高校生1274万円。「老後の必要資金2000万円」という政府試算が物議をかもしたが、節目の65歳ではその水準に届きそうな金額と言えそうだ。
バナー写真 : PIXTA