
女子の方が早熟? でも、本当は迷っているのかも ―「性行為」についての18歳意識調査
教育 社会 ジェンダー・性
コロナ禍で外出が制限されるようになり、10代の妊娠相談が増えているという。17歳から19歳の男女1000人に聞いた、性に対する若者のリアルな意識。
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日本財団が「性行為」をテーマに実施した18歳意識調査で、女子の方が一見、早熟のようでいて、実際は性行為に対して男子よりもネガティブな感情を持っている実態が浮き彫りになった。
性行為の経験があるのは全体の23.6%。男女別では女子26.2%、男子21.2%と約5%の開きがあった。性行為の経験がある人に、初体験の年齢を聞いたところ、女性は「17歳」が30.6%と最も多く、男性は「18歳」が28.3%だった。
性行為に対するイメージは、男女で大きく異なる。男子は「気持ち良い」66.7%、「幸せ」40.8%、「楽しい」39.1%などポジティブなイメージが先行。一方、女子は「気持ち良い」33.7%、「幸せ」25.4%、「楽しい」12.9%と、男性に比べてポジティブイメージを持つ人の割合が低い。逆に「きたない」「気持ち悪い」「苦痛」などのネガティブな印象は男性よりも多く持っていた。
性行為に関する知識をどこから得ているか聞いたところ、男子は「友人」50.8%、「アダルトサイト」49.0%が多かったが、女子で最も多かったのは「学校の授業」48.6%だった。
学校の性教育で深めてほしかった内容を聞いたところ、女子は「ジェンダー平等に関する知識」「デートレイプなどの暴力や身体の保全に関する知識」「性的行動の意思決定や拒否方法の知識」が男子よりも多かった。
バナー写真 : PIXTA