なんでもない「ふつうの日」はたった28日 : “緊急事態” と “まん防” に塗りつぶされた2021年の東京
経済・ビジネス 社会 暮らし
政府が東京に4回目の緊急事態宣言発令を決めた8日夜、菅義偉首相は「必ず安心の日常を取り戻すとの決意で取り組む」と記者会見で語った。前回の緊急事態宣言が解かれてからまだ3週間…。いまや、安心できないことが「日常」となっている。
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≪4回目の緊急事態宣言の際延長を踏まえた9月末までのカレンダーはこちら≫
政府は、まん延防止等重点措置の期限が7月11日で切れる東京都に対して、12日から8月22日まで6週間の緊急事態宣言を発令を決めた。
2021年1月8日に発令された緊急事態宣言は3月21日まで10週間超に及んだ。「ようやく日常が戻ってきた!」と思ったのもつかの間、再び、東京の新規感染者数は増加に転じ、4月12日にはまん延防止等重点措置が適用。5月の大型連休を前に人流を抑えるためと3回目の緊急事態宣言発令。6月20日をもって宣言が解かれてわずか3週間しかたっていないのに再び緊急事態宣言…
東京に緊急事態宣言もまん延防止等重点措置も出ていない、なんでもない「ふつうの日」は、今年に入ってたった28日しかない。
8月22日まで続く4回目の緊急事態宣言は、東京五輪の開催期間、お盆休み、学生の夏休み期間に重なる。昨年に続き、今年も我慢の夏。
特別なことは望まない。なんでもない「ふつうの日」を取り戻したい!
バナー写真 : PIXTA