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大学でのオンライン授業 「満足」13%、「ある程度満足」43%

社会

新型コロナ対策の一環として2020年度後期に受けたオンラインによる大学の授業について、学生の6割弱が「満足」「ある程度満足」と回答。「友人と一緒でなく寂しい」ものの、「自分のペースで学習できた」などのメリットもあったようだ。

文部科学省が行った新型コロナウイルスの学生生活への影響に関する調査によると、2020年度後期に履修した授業のうち、オンライン授業が「ほとんど・すべてだった」、「多かった」と回答した大学生は合わせて全体の約8割に上った。オンライン授業に対する満足度については「満足」と「ある程度満足」とした回答が計6割弱という結果となった。

調査は21年3月、無作為に抽出した3000人の大学生、大学院生、高等専門学校生らを対象に実施し、1744人の有効回答を得た。オンライン授業の割合については、「まったくない」が9.2%、「半分以下」が11.3%、「多かった」が19.9%、「ほとんど・すべてだった」が59.6%だった。

満足度の内訳は、「満足」が13.8%、「ある程度満足」が43.1%、「どちらとも言えない」が21.0%、「あまり満足していない」が14.9%、「満足していない」が5.7%などとなった。

オンライン授業の良かった点(複数選択可)は、「自分の選んだ場所で受けられた」が79.3%と最も多く、次いで「自分のペースで学習できた」(66.1%)、「対面授業よりも理解しやすかった」(14.7%)など。一方、悪かった点(複数選択可)は、「友人などと一緒に受けられず、寂しい」が53.0%と最も多く、以下、「レポートなどの課題が多かった」(49.7%)、「身体的疲労を感じた」(44.0%)などが続いた。

オンライン授業のよかった点(%、複数選択可)

対面授業よりも理解しやすかった 14.7
自分のペースで学習できた 66.1
不明点について相互やりとりの機会が確保 10.2
自分の選んだ場所で授業を受けられた 79.3
その他 5.1

(文部科学省調べ)

オンライン授業の悪かった点(%、複数選択可)

授業形態について十分な説明なし 21.3
対面授業よりも理解しにくい 42.7
質問等、相互のやり取りの機会がない・少ない 43.9
レポート等の課題が多かった 49.7
友人などと一緒に授業を受けられず、寂しい 53.0
通信環境が不十分 15.5
身体的疲労を感じた 44.0
その他 6.7

(文部科学省調べ)

オンライン授業に関する意見・要望については、「授業はオンラインでもよいが、ゼミや就職のための講座は対面がよい」、「オンラインでも、グループワークや教授からのフィードバックなど、一方通行ではない双方向のやり取りに関する工夫をしてほしい」などの声が寄せられた。

バナー写真:PIXTA

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