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2020年の日本の軍事費5.3兆円、前年と同じ世界9位

政治・外交 社会

世界全体で支出される軍事費は2020年の1年間で1兆9810億ドル(約213兆円)。日本はその2.5%にあたる491億ドル(5兆2620億円)を支出。これは世界9位の水準だ。

スウェーデンに本部があるストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が公表した2020年の世界の軍事支出に関する調査によると、日本の軍事支出は491億ドル(5兆2620億円)で前年と同じ世界9位だった。世界全体では推定で前年比2.6%増の1兆9810億ドル(約213兆円)となり、統計を継続的に取り始めた1988年以降で最高となった。

世界の軍事支出上位10カ国は、7780億ドルだった米国を筆頭に、推定で2520億ドルの中国、729憶ドルのインドと続き、以下、ロシア、英国、サウジアラビア、ドイツ、フランス、日本、韓国の順となり、前年とほぼ同じ顔ぶれだった。上位15カ国の合計は1兆6030億ドルで、全体の81%を占めた。

世界の軍事費上位10カ国

順位 2020年 2019年
1 米国(7780) 米国
2 中国(推定2520) 中国
3 インド(729) インド
4 ロシア(617) ロシア
5 英国(592) サウジアラビア
6 サウジアラビア(推定575) 英国
7 ドイツ(528) フランス
8 フランス(527) ドイツ
9 日本(491) 日本
10 韓国(457) 韓国

(カッコ内数値の単位・億ドル)
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の資料より作成

日本の軍事支出は、88年には3兆6700億円だったが、90年に4兆円台に突入し、90年代を通して増加傾向を続けた。2000年代以降は概ね5兆円前後で推移していたが、19年、20年と続けて5兆2000億円台となるなど、ここ数年は微増傾向になっている。

日本の国内総生産(GDP)に占める軍事支出の割合は、88年から20年まで一貫して0.9~1.0%の水準を維持している。20年の世界のGDPに占める軍事支出の割合は2.4%で、軍事費トップの米国は3.7%、中国は推定で1.7%、インドは2.9%だった。

バナー写真:陸上自衛隊が東富士演習場(静岡県)で行った総合火力演習=2019年8月撮影(時事)

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