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東日本大震災から10年間の地震活動

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東日本大震災の余震は緩やかに減少しており、最近の4年間ではM4.0以上の地震が月に15回程度、震度1以上の地震は月30回程度で推移している。ただし、忘れてはいけないのは、もともと地震活動が活発な領域で、東日本大震災以前にも津波を伴う地震が多数発生していた。日本に住んでいる以上、常に心構えが必要なのだ。

気象庁は東日本大震災を引き起こしたマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震から10年間の地震活動のまとめを発表した。

岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸から沖合に広がる余震域で発生したM4.0以上の地震は、本震発生後の1年間で5387回に上ったが、直近の1年(2020年3月11日~21年3月6日)では208回と25分の1以下に減少した。ただ、2001~10年の年間平均138回に比べて、地震が多い状態が続いている。

2021年2月13日には福島県沖でM7.3、最大震度6強の地震が発生。最大震度6強が観測されたのは、2011年4月7日の宮城県沖地震(M7.2)以来。

東日本大震災の余震域での地震回数

M4.0以上の地震回数 震度1以上の地震回数
2001~10年の年平均 138 306
2020年3月11日~21年3月6日 208 469

出所 : 気象庁

体に感じる震度1以上の揺れがあった地震はこの10年間で1万4711回で、直近1年間(2020年3月11日~21年3月6日)では469回だった。本震発生直後の1年間と比べて17分の1以下となったものの、01~10年の年間平均306回より多かった。

バナー写真:2021年2月13日の地震で発生した福島県相馬市の土砂崩れ現場、崩落した岩が道路をふさいだ(共同イメージズ)

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