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日本の再エネ比率18%(2019年度):欧州主要国とは大きな差

経済・ビジネス 環境・自然

資源エネルギー庁が発行する2020年版の「日本のエネルギー」によると、19年度における日本の総発電量に占める再生可能エネルギー(再エネ)の電力比率は18.0%だった。

主な再エネには水力、太陽光、風力、バイオマス、地熱がある。19年度における日本の水力を除いた再エネ比率は10.3%。

再エネ比率の他国との比較では、ドイツ35.3%、英国33.5%、スペイン38.2%、イタリア39.7%など、欧州で高い傾向が見られた。日本は2030年までに再エネ比率を22~24%まで拡大するとの目標を掲げているが、なお大きな差がある。

また、中国は25.5%、フランスは19.6%、米国は16.8%で、水力に限った比率が59.0%と突出して高いカナダは66.3%だった。

再エネ発電の総導入容量をみると、中国が730ギガワット(GW)と突出して高く、次いで米国(280GW)、ブラジル(134GW)、ドイツ(126GW)などが続き、日本は114GWで6位だった。太陽光発電の導入容量に絞ると、日本は56GWとなり、中国(175GW)、米国(62GW)に続き3位だった。

このほか、エネルギー自給率をみると、日本は11.8%で、経済協力開発機構(OECD)加盟35カ国中34位と最低の水準となっている。ここ数年、6~11%の水準が続いており、東日本大震災前(2010年)の20.3%と比べても半分近くになっている。

バナー写真:石廊崎周辺に立つ風力発電の風車=2016年12月、静岡県南伊豆町(時事)

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