子どもも冷え性? 平熱36度以下の女子が3割 : 運動習慣や睡眠時間が関係
医療・健康 家族・家庭 教育
「冷え性」と言えば女性や高齢者が訴える不調と思いきや…最近は低体温の子どもが増えているという。ひと昔前とは生活習慣が大きく変わり、体質にも影響している?
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
一般的に子どもは大人よりも平熱が高めだが、最近、低体温の子こどもが増えているという。国内の靴下製造・販売大手の岡本(本社・大阪市)が小学1年生~高校生の女の子を持つ母親1125人にアンケート調査を実施したところ、全体の27.7%が平熱36度以下の低体温だった。さらに、半数近い45.1%が「子どもが冷えていると感じる」と回答した。
「冷え」は体質だけでなく、さまざまな生活習慣が関係していると言われる。子どもの運動頻度について聞いたところ、平熱36度以下の低体温の子どもは、「運動をほとんどしない~週1回程度」が52.9%であるのに対して、36度以上の子どもは週2回以上運動している人が6割を超えた。
近年はゲームや受験勉強などで、小学生のうちから深夜まで起きている子ども少なくない。睡眠時間について聞いたところ、平熱が低い子どもほど睡眠時間が短く、高いこどもは睡眠時間をたっぷりとっている傾向がみられた。
この他にも、おしゃれ意識で肌の露出の多い薄着ファッションや、シャワーで済ませて湯舟につからない入浴習慣の積み重ねが低体温の原因になりやすいという。
同調査を監修した石原新菜医師は、「低体温になると免疫力が低下し、アレルギー反応が出たり、かぜをひきやすくなったりする。疲れやすく集中力が低下し、かつては大人特有だった、肩こり、生理痛、うつ病などの症状を訴える子どもも増えている」と指摘。十分な睡眠と適度な運動や、“頭寒足熱”で下半身を冷やさない服装を心がけるようアドバイスしている。
バナー写真 : PIXTA