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高校生の3割にうつ症状 : コロナ禍で子どものストレス深刻化

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給食の時間のおしゃべりは禁止、部活動は制限、運動会や修学旅行などの行事は中止―コロナ禍で学校生活も大きく変化した。ストレスを抱えているのは大人だけではない。

新型コロナウイルス感染症の流行が始まってから1年余りがたった。コロナ禍に伴う社会・経済の変化が子どもたちの心や体にどのような変化を及ぼしているのか、国立成育医療研究センターでは継続的にオンライン調査を実施している。

2020年11~12月にかけて保護者3705人、子ども924人を対象に、ストレスについて聞いたところ、小学校4~6年生の15%、中学生の24%、高校生の30%に中等度以上の「うつ症状」が見られた。小学校4年生以上の子どもの6%がほとんど毎日「死んだ方がいい、または自分を何らかの方法で傷つけようと思った(自殺や自傷行為について考えた)」と回答するなど、不安やストレスが深刻化していることがうかがえる。一方、保護者の29%にも中等度以上のうつ症状があった。調査は世界的なうつ症状の重症度尺度を使って実施した。

子どもちに今気になることについて、自由記載で尋ねたところ「みんなは一生コロナを怖がって暮らす気ですか。どんなに注意しても誰でも風邪はひくのに、ずっと外に出ないで何にもしないで過ごす気ですか。僕は自分の人生は限りがあるから、行きたい場所に行き、会いたい人に会いたい」(小5男子、北海道)、「学校の授業以外のイベントがなくなったり、友人との外出を控えるように学校から指導されたりしているのに、なぜ大人は好き勝手しているか理解不能」(高2女子、愛知県)などの声が寄せられた。

国立医療研究センターでは、2021年3月31日までの土曜・日曜・祝日の午後3時~10時までコロナ禍で悩みを抱える子どもたちからメールで相談を受け付ける。「大人から暴力・暴言を受けている」「いじめられている」「誰も話を聞いてくれない」など少しでもつらいと感じることがあれば相談してほしいとしている。同センターこころの診療部の医師、心理士らが回答する。メールアドレスはkodomo-liaison@ncchd.go.jp 

バナー写真 : PIXTA

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