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10人に1人が副業あり:その約4割が「1つの仕事では生活できない」―厚労省調査

社会 経済・ビジネス

大企業にも少しずつ容認が広がってきた働く人の副業。どんな人がどのように副業をしているのか。副業・兼業に関する労働者調査によって、実態が見えてきた。

調査は厚生労働省が2020年7月にインターネットで行った。20歳未満から65歳以上までの幅広い年代の男女が対象。有効回答は15万9355人で、うち「仕事は1つだけ(副業なし)」は90.3%、「仕事は2つ以上(副業あり)」は9.7%だった。

副業をしている人の本業の業種別で最も割合が高かったのは、「農林漁業・鉱業」の16.6%。これに「教育・学習支援業」(15.4%)、「宿泊業、飲食サービス業」(15.1%)、「学術研究、専門・技術サービス業」(14.6%)などが続いた。一方、最も割合が低かったのは、「製造業」で6.0%。続いて「金融業・保険業」が6.4%と低かった。

本業の就業形態別では、「自由業・フリーランス(独立)・ 個人請負」が2位の「自営業」に10ポイント以上の差をつけ29.8%でトップ。一方、「正社員」は5.9%と最も低く、10%を切ったのはこれだけだった。

本業の収入別(1カ月当たり)では、「5万円以上10万円未満」(13.5%)、「10万円以上20万円未満」(12.2%)、「5万円未満」(10.9%)など比較的、低い金額に集中した。しかし、「70万円以上」も10.3%に上った。

副業の理由については、「収入を増やしたいから」が最も高く56.5%。2位にも「1つの仕事だけでは収入が少なすぎて、生活自体ができないから」(39.7%)が入るなど、経済的な動機が目立った。

バナー写真:(tiquitaca/PIXTA)

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