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国債依存度64.1%に―20年度3次補正 : コロナ対策で膨れ上がる歳出

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一般会計総額が102兆6580億円の20年度予算が成立したのが3月27日のこと。その後、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う対策のため3度にわたる補正予算が組まれることになった。一般会計の総額は175兆円規模まで膨張、その6割以上を借金に頼る。

政府は12月15日、総額15.4兆円の2020年度第3次補正予算案を閣議決定した。新型コロナウイルス感染拡大に対応するための追加経済対策で歳出が膨らむ一方、経済の低迷で税収は減少。これを補うために、国の借金に当たる国債を追加発行する。一般会計総額は175兆6878億円に膨らむ。21年1月の通常国会に提出、同月中の成立を目指す。

2020年度当初予算の国債発行額は32.6兆円だったが、3回の補正を経て、3.45倍の112兆5539億円となり、過去最大を更新。歳入に占める借金の割合(国債依存度)は当初予算段階では31.7%、1次補正後に45.4%となったが、2次補正では56.3%に跳ね上がり、今回の3次補正で64.1%となる。リーマン・ショック後の09年度の52.1%をはるかに上回る

コロナ感染拡大第3波が続く中で、歳出増圧力は強く、21年度予算案の歳出規模は、過去最大だった20年度当初予算(102兆6580億円)を上回ることが確実視されている。大量の国債発行は次の世代への借金のツケ回しとなる。高齢化と人口減で成長が見込めない中、財政規律をいかに取り戻すか難しい課題だ。

バナー写真 : ぱくたそ

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