今季インフル患者、ようやく1000人超え:2020年9月からの24週間で
社会 医療・健康
新型コロナとインフルエンザの同時流行が起こったら…という危機感があったが、結局、2020/21年シーズンはインフルエンザの流行がないまま終わりそう?
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厚生労働省は毎年、9月初旬(年によって8月末の数日を含む)から翌年5月末までの間、1週間ごとにインフルエンザの発生状況を取りまとめている。これによると、2020/21年シーズンの8月31日から2月14日までの全国の累積の患者数が1011人となり、24週間かかってようやく1000人を突破した。同期間における過去5年間の平均患者総数は約111万人で、2020/21年シーズンの患者数は0.1%未満にとどまっている。
インフルエンザの発生状況は毎年異なり、患者数にも幅がある。直近の2019/20年シーズンは、集計スタート時から患者数が週当たり3000人を超えており、11月に入ると感染拡大の勢いが増した。一方、2015/16年シーズンは12月に入ってようやく1週当たり1000人を超え、年明け以降、感染が拡大した。今シーズンは9月以降、底ばいが続いている。
厚労省によると、2004/05年シーズンまでさかのぼると、インフルエンザの流行入りは最も遅いケースでは年明け後の1月半ば(04/05、06/07年シーズン)だった。今季も、今後、患者数が急増する可能性もゼロではないが、昨春から続く新型コロナウイルスの感染対策が、インフルエンザの予防につながっているとも考えられる。
バナー写真:(Ushico/PIXTA)