11月の自殺者1798人―警察庁速報 : 5カ月連続で前年比増
健康・医療 社会
新型コロナウイルスの影響で何もかも異例づくめの年だった。環境の変化に対するとまどい、将来への不安を感じている人も多いのだろうか。7月以降、自殺者が増加している。
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警察庁のまとめで、2020年11月の自殺者数は速報値で1798人だった。前年同月比で11.3%(182人)の増加。自殺者数は2010年から19年まで10年連続で減少。20年に入ってからも1~6月までは前年同月比マイナスで推移していたが、7月以降は5カ月連続で増加している。1~11月の累計の自殺者数は1万9101人で前年同期より426人多い。
男女別でみると、男性が1169人(昨年同月比83人増)、女性が629人(同99人増)だった。都道府県別では東京の198人が最も多く、神奈川116人、埼玉107人、愛知103人、千葉93人、福岡90人と続いた。
厚生労働省では、「自殺はその多くが追い込まれた末の死であり、その多くが防ぐことができる社会的な問題」であるとして、保健、医療、福祉、教育、労働その他の関連施策と連携を図り、総合的な自殺対策を推進するとしている。「まもろうよ こころ」のページには、LINEなどのSNSや電話で悩み事を相談できる窓口や、自殺対策の取り組みなどの情報を分かりやすくまとめている。
バナー写真 : PIXTA