小中高校の83%でいじめ:6年連続増の61万件で最多更新
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認知件数は、6年連続で増加。「いじめ防止対策推進法」が施行された2013年度の集計以来、比較可能な数字としては過去最多となった。いじめを認知した学校は、学校総数3万7011校の82.6%にあたる3万583校に上っている。
認知件数は小学校が48万4545件、中学校が10万6524件、高校が1万8352件、特別支援学校が3075件。学年別は小学校2年生の9万6416件が最高で、以下同3年生の9万1981件、同1年生の8万7759件、同4年生の8万2883件などとなっている。
児童・生徒1000人当たりの認知件数は46.5件。前年度(40.9件)よりも増加した。
いじめを認知した学校別の内訳をみると、小学校が1万7485校、中学校が8945校、高校が3632校、特別支援学校が521校の順となった。いじめを認知して警察に相談・通報したのは3.0%に当たる906校で、内訳は小学校が230校、中学校が432校、高校が225校、特別支援学校が19校だった。
いじめの内容をみると、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が37万9417件(構成比61.9%)と最も多く、以下、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」が13万1232件(同21.4%)、「仲間外れ、集団による無視をされる」が8万3671件(13.7%)などの順となった。
認知されたいじめの状況が現在どうなっているかについては、小中高、特別支援学校ともに8割程度が「解消された」状態で、「解消に向けて取り組み中(解消に至っていない)」ケースが2割弱あった。「解消された」状態は、「いじめに関わる行為が少なくとも3カ月行われていない」「被害者が心身の苦痛を感じていない」―の2点がともに満たされていることが必要となる。
バナー写真:(Fast&Slow/PIXTA)