2019年度の育休取得率:女性は83%、男性は増加するもまだ7.48%
社会 経済・ビジネス
1991年に育児休業制度が法制化されて、まもなく30年。だが、男性の育休取得率はいまだに10%以下にとどまっている。
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厚生労働省の「雇用均等基本調査」によると、2019年度の育児休業取得率は男性が前年度比1.32ポイント増の7.48%、女性が同0.8ポイント増の83.0%だった。いずれも上昇傾向を示したものの、男性は低い割合にとどまっている。
調査は、全国の従業員5人以上の6029事業所を対象に行われ、うち3460事業所から有効回答を得た。17年10月~18年9月の在職中に出産した女性(または配偶者が出産した男性)のうち、19年10月1日までに育休の取得を開始した人の割合を調べた。
取得率は、15年前の04年には男性が0.56%、女性が70.6%、10年前の09年には男性が1.72%、女性が85.6%だった。この間に同省は、両親ともに育休を取得した場合の休業期間を延長し、育休の給付金を増やすなどして男性の育休制度を拡充してきた。
一方、育児休業制度の規定がある事業所の割合をみると、事業所規模30人以上では前回調査の17年度と同じ93.2%、事業所規模5人以上では17年度より4.1ポイント増えて79.1%となった。規模別に細かくみると、500人以上で99.8%、100~499人で98.8%、30~99人で91.9%、5~29人で76.1%と、規模が大きくなるほど割合が高くなっている。
育児休業制度の規定がある事業所で、子が何歳になるまで育休を取得できるかについて調べてみると、「(法定どおりの)2歳」が56.7%(17年度52.2%)と最も高く、「2歳未満」が33.0%(同36.3%)、「2歳を超え3歳未満」が7.5%(同9.2%)だった。
バナー写真:(horiphoto/PIXTA)