
ビジュアル系になって人気沸騰 : おしゃれな缶詰めと言えばサバ缶!
暮らし 経済・ビジネス 食
栄養価が高く、ヘルシーで、お手軽と料理雑誌などでもしばしば紹介されるがサバ缶レシピ。ブレークのきっかけとなったのは、おしゃれなパッケージ。
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かつて、水産缶詰と言えば、ツナ缶だった。どの家庭にも必ずストックがあって、サンドイッチに、サラダのトッピングにと大活躍。スーパーの特売品の目玉になることも多かった。変調が起こったのは2014年頃から。ジワジワと生産量が減少するツナ缶を、サバ缶が一気に抜き去りトップを快走中だ。
トップ交代のきっかけとなったのは、2013年に誕生した「サヴァ缶」。東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸エリア(岩手県)から、国産のサバを使用してオリジナルの加工品を売り出そうと企画された商品。音が似ているフランス語で「元気?」の意味の「Ça va?(サヴァ)?」から名付けた。鮮やかな黄色地に、青色のサバを描いたパッケージはおしゃれで、シンプルなオリーブオイル漬けは料理の素材としても活用しやすいと人気に火がついた。それまで、「チープな酒のツマミ」「給料日前の節約おかず」といったどことなくわびしさが漂うサバ缶のイメージを根底から覆した。
サヴァ缶登場を契機に、サバ缶は味だけでなく、見た目も重視されるようになった。スーパーの棚に並ぶサバ缶はおしゃれなものが多く、ビジュアルでも缶詰界のトップランナーになった。
バナー写真 : おしゃれなサバ缶(nippon.com)