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役員報酬トップ10のうち5人がソフトバンクグループ : 日本人最高は副社長の佐護氏

経済・ビジネス 社会

役員報酬トップ10のうち7人は外国人。10億円プレーヤー6人のうち、日本人は1人。日本の企業のグローバル化が進んだ証しなのか、日本人経営者の報酬がグローバルスタンダードに追いついていないのか?

東京商工リサーチは、2020年6月25日午後5時までに提出された1053社の有価証券報告を基に、役員報酬1億円以上の個別開示を行った企業と役員が累計106社、216人に達したと発表した。

役員報酬1億円以上の開示は内閣府令に基づき、10年3月期決算より報酬などの総額、報酬などの種類別(基本報酬・ストックオプション・賞与・退職慰労金などの区分)の総額を有価証券報告書に記載することが義務付けられている。

東京商工リサーチの集計によると、役員報酬の最高額はソフトバンクグループのマルセロ・クラウレ副社長COOの21億1300万円。2位は武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長の20億7300万円、3位はソフトバンクグループのラジーブ・ミスラ副社長の16億600万円。日本人最高額はソフトバンクグループの佐護勝紀副社長CSOの11億1000万円で、全体5位だった。

報酬額の上位10位には、ソフトバンクグループ5人、武田薬品工業3人がランクインしている。

2020年3月期役員報酬ランキング

会社名 名前 報酬・億円(前年)
ソフトバンクグループ マルセロ・クラウレ 21.13(18.02)
武田薬品工業 クリストフ・ウェバー 20.73(17.58)
ソフトバンクグループ ラジーブ・ミスラ 16.06(7.52)
トヨタ自動車 ディディエ・ルロワ 12.39(10.42)
ソフトバンクグループ 佐護勝紀 11.10(9.82)
武田薬品工業 アンドリュー・プランプ 10.46(7.95)
ソフトバンクグループ 宮内謙 6.99(12.30)
ソフトバンクグループ ロナルド・フィッシャー 6.80(32.66)
武田薬品工業 コンスタンティン・サルウコス 6.64(―)
東京エレクトロン 河合利樹 6.61(9.25)

企業別の開示人数では、最多が東京エレクトロンと三菱商事、三井物産の各8人。以下、バンダイナムコホールディングスが7人、ソフトバンクグループとエーザイ、伊藤忠商事、トヨタ自動車、ソフトバンクが各6人と続く。商社や医薬品、自動車メーカーなどで、複数の役員が報酬額1億円以上で開示されている。

注記 : 新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京証券取引所は決済開示の延期を容認。有価証券報告書の提出も9月末まで延長されているため、6月下旬時点の提出者数は例年の半数程度にとどまっている。

バナー写真 : 時事(写真右が報酬額1位のマルセロ・クラウレ氏)

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