5月の訪日客、たった1700人 : 消滅したインバウンド
経済・ビジネス 旅 社会
経済団体などのパーティ会場としてのおなじみの帝国ホテルの孔雀の間や東京プリンスホテルの鳳凰の間はビュッフェスタイルで2000人を収容できる。5月1カ月間に日本を訪れた外国人は、ホテルの大宴会場のキャパよりも少なかった。インバウンド需要は消滅した。
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日本政府観光局のまとめによると、5月の訪日外国人客は、前年同月比99.9%減の1700人だった。1964年の統計開始以来、初めて1万人を割り込んだ4月の2900人よりも、さらに減少し、過去最少となった。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、多くの国で外出禁止や海外渡航制限をしており、実質的な鎖国政策が続いている。日本のみならず、世界中で海外旅行需要は消滅したも同然の状況に陥っている。
中国人客は2019年5月は75万6365人だったのに対して、20年5月はわずか30人で、ほぼ100%減。韓国20人。台湾、香港、タイ、シンガポールはそれぞれ10人未満で全滅状態。フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペインの欧州諸国も軒並み10人未満。国別で最も多かったのが米国で50人だった。
バナー写真 : ゴールデンウイーク中も閑散としていた中部国際空港(時事)