日本の森林:50年間で資源量は3倍に 「森林率」は先進国中第2位
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林野庁がおおむね5年ごとに公表している「森林資源の現況」調査によると、2017年(3月末)の日本の森林面積は国土面積全体の3分の2に当たる2505万ヘクタールで、前回調査の12年(2508万ヘクタール)からわずかに減少した。森林資源量の目安となる森林蓄積(森林を構成する樹木の幹の体積)は、52億4200万立方メートル。この数字は1966年(18億8700万立方メートル)に比べ、約3倍となっている。
森林面積はこの50年間、ほぼ一貫して2500万ヘクタール強の水準で推移している。
内訳をみると、「天然林」が1966年には1551万ヘクタールだったのに対し、2017年には1348万ヘクタールに減少。逆に「人工林」は、1966年の793万ヘクタールから2017年には1020万ヘクタールに増えた。人工林は今や、日本の森林面積の約4割を占める。
一方、森林蓄積は、1981年の24億8400万立方メートル、90年の31億3800万立方メートル、2002年の40億4000万立方メートル、12年の49億100万立方メートルなど、一貫して増加傾向にある。
蓄積の内訳をみると、「天然林など」が1966年の13億2900万立方メートルから2017年には19億3300万立方メートルに、「人工林」が1966年の5億8800万立方メートルから2017年には33億800万立方メートルに増大。植栽後に大きく成長する人工林の伸びが目立った。
国際連合食糧農業機関(FAO)が発表する世界森林資源評価(FRA)の2015年版の報告書によると、日本の森林率(陸地面積に占める森林面積の割合)は68.5%で、OECD加盟34ヵ国の中でフィンランド73.1%に次ぐ第2位。人工林の面積もトップの中国、米国、ロシアなどに次いで世界で第7位の水準にある。
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