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地域の図書館、全国に3360施設:この15年で2割以上増える

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日本にある地域の図書館の数は3360ほど。3300万人余りが利用者登録し、年間6億5000万冊が貸し出されている。

文部科学省がこのほど発表した2018年度社会教育統計によると、18年10月1日現在の全国の図書館数(同種施設を含む)は3360施設だった。前回調査した15年度から29施設、2002年度と比較すると618施設それぞれ増えた。ここ十数年で少子高齢化が進んだ中でも、大きく数を増やした。

2017年度に図書館から本を借り出した人の数(利用者数)は、延べ1億7789万人(1人の利用者が1年間に10回借り出せば10人とカウントされる)。登録者数は3379万人、貸し出し冊数は6億5378万冊だった。

小学生の児童だけでみると、図書館に登録している子供は340 万人、利用者数は延べ1896 万人で、児童用図書の貸出冊数は1 億9730 万冊だった。

前回調査の14年度と比較すると、全体の登録者は242万人(7.7%)増加。しかし、利用者数と貸出冊数はわずかに減っている。

図書館に公民館や博物館などを加えた社会教育施設の総数をみると、18年度は9万311施設と、前回調査(15年度)より318施設増えた。しかし、9万4998施設でピークだった05年度と比較すると4687施設も減っている。

公民館(類似施設を含む)は、18年度には全国に1万4281施設置かれている。この数は、15年度を比較すると560施設、05年度と比べると3901施設それぞれ減っている。逆に博物館の数は少しずつ増えており、18年度は1286施設だった。

社会教育関係施設の総数と図書館、博物館、公民館の数の推移

年度 総数 図書館 博物館 公民館
2002 94,392 2,742 1,120 18,819
2005 94,998 2,979 1,196 18,182
2008 94,540 3,165 1,248 16,566
2011 91,221 3,274 1,262 15,399
2015 89,993 3,331 1,256 14,841
2018 90,311 3,360 1,286 14,281

出所:文部科学省・社会教育統計

バナー写真:(アン・デオール/PIXTA)

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