2019年の大麻摘発が初の4000人突破、6年連続増
社会
若年層を中心に、大麻所持などの摘発件数が増えている。
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警察庁の調べによると、2019年の1年間に警察が大麻関連事件で逮捕・書類送検した摘発者は、前年比743人増の4321人。6年連続で増加し、初めて4000人を超えた。摘発事件数も、同748件増の5435件となった。
薬物事件全体の摘発人数は、同498人減の1万3364人。うち最多の覚せい剤は1284人減の8584人だった。全体に占める割合は少ないものの、ここ数年、大麻と同様に急増が続いてきたコカインは8人増の205人だった。
大麻事件の摘発人数のうち、「暴力団構成員等」は780人(前年比18人増)、「外国人」は279人(同26人増)となり、それぞれ全体の18.1%と6.5%を占めた。
大麻の摘発内容別では、「所持」が3531人で最も多く、「譲渡」が249人、「譲り受け」が186人、「密輸入」が80人、「栽培」が164人だった。
大麻摘発人数を年齢層別にみると、20歳未満が180人増の609人、20代が429人増の1950人、30代が33人減の1068人、40代が132人増の502人、50歳以上が35人増の192人。
摘発人数を人口10万人当たりでみると、20歳未満が8.7人、20歳代が15.5人、30代が7.3人、40代が2.7人、50歳以上が0.4人。大麻事件の特徴として、特に若年層の増加傾向が続いていることから、同庁は取締りと広報啓発活動を強化するとしている。
バナー写真:(I/ PIXTA)