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2019年の平均気温、全国平均で過去最高:降水量は沖縄で27%増

社会

地球温暖化が背景にあるのか、2019年の日本は一年を通して気温の高い状態が続いた。沖縄や奄美、関東甲信では降水量も平年より2割前後多かった。

気象庁の統計によると、2019年の日本の平均気温偏差は平年値(1981~2010年までの平均値)より0.92度高く、1898年の統計開始以来、最高記録を更新した。これまでの最高は、16年の0.88度。

中でも東日本の平均気温偏差は平年値を1.1度上回った。地域別にみると、関東甲信と東海で1.1度、東北、北陸、近畿で1.0度、中国、九州北部で0.9度、北海道、四国、九州南部(本土)、沖縄で0.8度それぞれ高かった。

平均気温を主な地点別にみると、奈良市が平年値より1.4度高い16.3度、秋田市が1.2度高い12.9度、岐阜市が1.2度高い17.0度を記録し、各地点の過去最高記録を更新した。このほか、札幌市が0.9度高い9.8度、東京都が1.1度高い16.5度、名古屋市が1.2度高い17.0度、福岡市が0.9度高い17.9度など、軒並み平年より高い気温を記録した。

一方、2019年の年降水量は沖縄で27%、奄美で23%、関東甲信で18%、九州南部(本土)で14%、東北の太平洋側と東海で10%。それぞれ平年より多かった。東京・三宅島は平年より40%多い4124ミリ、千葉県館山市は41%多い2528ミリで、過去最高記録を更新した。

対照的に、北日本の日本海側と東日本の日本海側では平年より14~15%降水量が少なく、地点別では北海道の倶知安町(1038.5ミリ)と稚内市(749ミリ)がいずれも平年の70%にとどまり、過去最少となった。

バナー写真:2019年の全国最高気温を更新した新潟県胎内市。JR中条駅前では、熱中症の注意を呼び掛ける看板に40.7度と書き込まれた=2019年8月15日(時事)

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