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日本の外国人労働者数は165万人:2019年10月時点、中国人とベトナム人でほぼ半数に

社会

日本で働く外国人の数は年々増えている。中国、ベトナム、フィリピンが多く、伸び率ではベトナム、インドネシア、ネパールが高い。

厚生労働省が発表した「外国人雇用状況」によると、2019年10月末時点で日本で働いている外国人は前年比13.6%増の165万8804人で、7年連続で過去最高を記録した。国籍別では、中国、ベトナムの上位2カ国だけで80万人を超え、ほぼ半数を占めた。

中国は41万8327人(全体の25.2%)、ベトナムは40万1326人(24.2%)、次いでフィリピンの17万9685人(10.8%)、ブラジルの13万5455人(8.2%)などとなっている。前年比伸び率の上位3カ国は、ベトナム(26.7%増)、インドネシア(23.4%増)、ネパール(12.5%増)だった。

主な国籍別の外国人労働者数

中国(香港などを含む) 41万8327人
ベトナム 40万1326人
フィリピン 17万9685人
ブラジル 13万5455人
ネパール 9万1770人
韓国 6万9191人
インドネシア 5万1337人
ペルー 2万9554人

2019年10月現在:厚生労働省調べ

在留資格別にみると、永住者や日本人の配偶者らを含む「身分に基づく在留資格」が全体で最多の32.1%。「技能実習」が23.1%、留学を含む「資格外活動」が22.5%、芸術や宗教、報道、研究、高度専門職を含む「専門的・技術的分野の在留資格」の19.8%だった。2019年4月に創設された「特定技能」の労働者 数 は 、10月末時点では5 2 0 人だった。

外国人の就労先を産業別にみると、「製造業」が48万3278人と最も多く、全体の29.1%を占めたほか、「卸売業、小売業」(12.8%)、「宿泊業、飲食サービス業」(12.5%)などの比率が高かった。

産業別の外国人労働者

(%)
製造業 48万3278人 29.1
卸売業、小売業 21万2528人 12.8
宿泊業、飲食サービス業 20万6544人 12.5
建設業 9万3214人 5.6
教育、学習支援業 7万941人 4.3
情報通信業 6万7540人 4.1
医療、福祉 3万4261人 2.1
サービス業(他に分類されないもの) 26万6503人 16.1
その他 22万3995人 13.5

厚生労働省調べ:2019年10月

外国人を雇用する事業所数は過去最高の24万2608カ所(前年比12.1%増)。外国人が働く環境を規模別にみると、58万7435人(全体の35.4%)が「30人未満」の小規模事業所にいる。次いで「100~499人」が37万5423人(22.6%)、「500人以上」が32万812人(19.3%)、「30~99人」が30万6567人(18.5%)だった。

バナー写真: (Fast&Slow/ PIXTA)