新卒採用好調で若いフリーターは減少 : 男性で非正規が多いのは65歳以上
仕事・労働 経済・ビジネス 社会
新卒の就職は「売り手市場」のため、フリーターは減少している。でも、「非正規」が減っているわけではない。若いフリーターが減った分、定年退職後の男性がアルバイトや契約社員などとして働いているのか?
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総務省の労働力調査で、フリーター人口が急減していることが分かった。労働力調査では、「パート・アルバイト及びその希望者のうち15~34歳の人、学生は含まない」を「フリーター」と定義している。2019年のフリーター数は138万人で5年連続で過去最少を更新。ピークだった2003年の217万人からは3割強減少した。
景気の回復で企業が採用を活発化させており、新卒では求人数が就職希望者数を大幅に上回る「売り手市場」の状態が続いている。このため、高校・大学卒業後に正社員として働く人が増えているためと考えられる。2009年からの男女別の推移を見ると、特に、女性のフリーターの減少が目立つ。
2019年の雇用者数(役員は除く)は5660万人で、正規職員は前年比18万人増の3494万人、非正規は45万人増の2165万人で、非正規比率は38.3%だった。
非正規を年齢階級別に見ると、男性は65歳以上が206万人と最も多く、女性は45~54歳が375万人で最多だった。非正規の仕事についた主な理由は、男性は「都合の良い時間に働きたい」(29.3%)、「正規の仕事がない」(18.0%)、女性は都合のよい時間に働きたい」(31.2%)「家計の補助・学費等を得たい」(21.9%)が多かった。
バナー写真 : PIXTA