サイバー犯罪摘発、過去最高 : 不正送金が2019年9月から急増
社会 経済・ビジネス
電話やメールのみならず、銀行口座の管理、株や為替の取引、オンラインショッピング、ナビゲーションシステムなどなどスマホに頼って暮らしている人がどれほど多いことか!常にオンラインの状態でいられることの便利さを手に入れる一方で、私たちはサイバー犯罪の危険にさらされている。
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警察庁のまとめによると、全国の警察が2019年に摘発したサイバー犯罪は、前年比5.6%増の9542件(暫定値)で、過去最高を記録した。スマートフォンの普及や、あらゆる電化製品がインターネットにつながることで生活の利便性が増した一方で、悪質なウイルスに感染したり、情報を抜き取られたりする危険も日常的なものとなっている。
サイバー空間における不審なアクセスは、警察庁がサイバー空間上に設置した1センサー当たり1日平均4192.0件で、前年の2752.8件から急増した。
インターネットバンキングの不正送金被害額は前年比4.4倍の20億3200万円に急増した。2016年以降、金融機関がセキュリティ対策を強化したことで、発生件数・被害額ともに減少傾向が続いていたが、2019年9月から急増に転じたという。
警察庁によると、被害の多くは偽のサイトにIDやパスワードなどの個人情報を入力させるフィッシングによるものとみられるという。銀行など金融機関を装って登録情報の確認を求めるなどのメールを送り、本物そっくりに作り込んだ偽サイトに誘導する手口が横行している。
バナー写真 : PIXTA