日本のパスポートは世界最強 : ビザなし渡航可能が191カ国・地域
国際 経済・ビジネス 旅
日本のパスポートは世界最強だという。「最強」と言われても、いまひとつピンと来ないが、「各国が敷居を低くして、迎え入れてくれる」と言い換えると、なんだか嬉しい気持ちになる。
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英コンサルティング会社ヘンリー&パートナーズが2020年1月に発表したレポートで、日本のパスポートが「世界最強」に認定された。
同レポートは、ビザなしで入国できる国・地域数を基準に世界199カ国・地域のパスポートの強さをランク付けしている。日本のパスポートは、191カ国・地域にビザなしで入国できる。2位はシンガポール(190)、3位は韓国とドイツ(189)だった。
19年は日本とシンガポールが同数1位だったが、ブラジルが19年6月から日本人などにビザを免除したことから、日本が単独1位となった。最下位はアフガニスタンの26カ国・地域だった。
ビザなしで行ける国・地域が多い強いパスポート
ビザなしでいける国・地域 | 発行国・地域名 |
---|---|
191 | 日本 |
190 | シンガポール |
189 | ドイツ、韓国 |
188 | フィンランド、イタリア |
187 | スペイン、デンマーク、ルクセンブルク |
186 | フランス、スウェーデン |
185 | オーストリア、アイルランド、オランダ、ポルトガル、スイス |
184 | 米国、英国、ベルギー、ギリシャ、ノルウェー |
ビザなしで行ける国・地域が少ない弱いパスポート
29 | シリア |
28 | イラク |
26 | アフガニスタン |
「ビザなし入国を認める」ことは、入国の敷居を低くするということだ。日本は「米国に次ぐ世界第2位の経済大国」の座を2010年に中国に譲ったものの、世界的にみれば経済力が高く、日本からの観光客の消費力がその国の経済にプラスになると期待されている。さらに、社会が安定し、犯罪率が低い日本からの旅行者が不法滞在や不法就労をしたり、難民申請したりする可能性は極めて低いとみなされている。
では、最強のパスポートを活用して日本人がどれほど世界を旅しているかといえば…。2018年末現在の有効旅券数は 2998万冊で、パスポートを持っている国民はおよそ4人に1人。最強ではあるが、あまり有効には活用されていないようだ。
バナー写真 : ぱくたそ