Japan Data

2019年の出生数初の90万人割れへ : 自然減は50万人超

社会 経済・ビジネス 家族・家庭 医療・健康

厚生労働省の人口動態統計の年間推計によると2019年は生まれた赤ちゃんの数が初めて90万人を割り込む。一方で、高齢化の影響で死亡者数は増加傾向にある。本格的な人口減期を迎え、右肩上がりだった時代とは異なる仕組み、発想が必要になるのかもしれない。

2019年に国内で生まれた日本人の子どもの数が86万4000人と、1899年の統計開始以来、初めて90万人を割り込む見通しとなった。厚生労働省が人口動態統計の速報値を基に推計した。子どもの数は2016年から3年連続で100万人を割り込み、2018年の確定値は91万8400人だった。

一方で、高齢化が進んでいることから、死亡数は戦後最大の137万6000に上る。このため死亡数から出生数を差し引いた人口の「自然減」は51万2000人と初めて50万人を突破する見通し。自然減は07年から13年連続となるが、毎年、マイナスが大きくなっており、少子高齢化から、本格的な人口減社会に突入していることが浮き彫りになった。

バナー写真 : PIXTA

少子高齢化 厚生労働省 人口減少 出生数