男女格差、過去最低の世界121位 : 政治・経済分野で遅れが目立つ
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世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップリポートで、日本は過去最低、先進国最低の121位に甘んじた。安倍政権が成長戦略で女性活躍推進を掲げるが、実現は遠い道のり。
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世界経済フォーラム(WEF)が2019年12月17日公表した「ジェンダー・ギャップ(男女格差)リポート」で、日本は153カ国中121位だった。2018年は110位で、順位を11も落とした。
女性の地位をめぐる各種の統計データを「政治への関与度」「経済活動への参加と機会」「教育」「保健」の4分野に分けて分析。男女平等が実現できていれば1、全く不平等な場合を0としてジェンダー・ギャップ指数として数値化し、ランク付けしている。
G7(先進7カ国)では、10位のドイツがトップ。以下フランス(15位)、カナダ(19位)、英国(21位)、米国(53位)、イタリア(76位)と続き、100位圏内に食い込めなかったのは日本だけだった。
2019年 男女平等ランキング
順位(前年順位) | 国 | 指数 |
---|---|---|
1(1) | アイスランド | 0.877 |
2(2) | ノルウェー | 0.842 |
3(4) | フィンランド | 0.832 |
4(3) | スウェーデン | 0.820 |
5(5) | ニカラグア | 0.804 |
6(7) | ニュージーランド | 0.799 |
7(9) | アイルランド | 0.798 |
8(29) | スペイン | 0.795 |
9(6) | ルワンダ | 0.791 |
10(14) | ドイツ | 0.787 |
15(12) | フランス | 0.781 |
19(16) | カナダ | 0.772 |
21(15) | 英国 | 0.767 |
53(51) | 米国 | 0.724 |
76(70) | イタリア | 0.707 |
81(75) | ロシア | 0.706 |
106(103) | 中国 | 0.676 |
120(121) | アラブ首長国連邦 | 0.655 |
121(110) | 日本 | 0.652 |
出所 : 世界経済フォーラム Global Gender Gap Report 2020
政治分野は、世界的にもジェンダー・ギャップ解消が遅れており、世界平均で女性が下院議員に占める割合は25.2%、閣僚で21.2%だったが、日本はそれぞれ10.1%、5.3%にとどまった。
経済分野は117位から115位へとわずかに順位を上げたものの、下位グループから抜け出すにはほど遠い水準だ。男女の収入格差や管理職の割合などで世界平均を下回った。
バナー写真 : PIXTA