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野球の“3大国際大会”、日本はWBC優勝2回

スポーツ

プロ選手を含めた各国のトップチームが参加する野球の国際大会「WBSCプレミア12」の第2回大会が開催されている。「侍ジャパン」の愛称で知られる日本は、これまで「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で2度優勝するなど、国際大会で輝かしい戦績を誇っている。

「プレミア12」は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の主催で、2015年に第1回を開催。4年に1度、WBSCが選出した12カ国が出場して世界一を競う。前回は台湾と日本で開催され、韓国が優勝した。韓国は準決勝で日本に逆転勝ちし、決勝で米国を下した。日本は3位決定戦でメキシコを破って3位となった。

第1回プレミア12(2015年)

決勝 韓国8-0米国
3位決定戦 日本11-1メキシコ
準決勝 日本3-4韓国
米国6-1メキシコ

野球の国際大会ではこのほか、メジャーリーグベースボール(MLB)機構とMLB選手会により結成されたワールド・ベースボール・クラシック・インク(WBCI)が主催する「WBC」の知名度が高い。2006年からこれまでに4回開催の歴史があり、日本は第1回、第2回と続けて優勝している。

WBCの結果

2006 決勝 日本10-6キューバ
準決勝 日本6-0韓国
キューバ3-1ドミニカ共和国
2009 決勝 日本5-3韓国
準決勝 韓国10-2ベネズエラ
日本9-4米国
2013 決勝 ドミニカ共和国3-0プエルトリコ
準決勝 日本1-3プエルトリコ
ドミニカ共和国4-1オランダ
2017 決勝 米国8-0プエルトリコ
準決勝 プエルトリコ4-3オランダ
日本1-2米国

また、野球は1984年のロサンゼルス五輪、88年のソウル五輪などで公開競技として行われた後、92年のバルセロナ五輪からは5大会連続で正式種目となった。その後は正式種目から外されたが、2020年の東京五輪では開催都市提案の追加種目として競技が実施されることになっている。

公開競技として行われたロサンゼルス大会とソウル大会でそれぞれ日本、米国が金メダルを獲得。正式種目になってからの5大会では、キューバが3回、米国と韓国が1回ずつ金メダルを獲得している。日本はバルセロナ大会で銅、96年のアトランタ大会で銀、2004年のアテネ大会で銅を獲得している。

五輪野球の戦績

ロサンゼルス(1984年) 日本 米国 台湾
ソウル(1988年) 米国 日本 プエルトリコ
バルセロナ(1992年) キューバ 台湾 日本
アトランタ(1996年) キューバ 日本 米国
シドニー(2000年) 米国 キューバ 韓国
アテネ(2004年) キューバ オーストラリア 日本
北京(2008年) 韓国 キューバ 米国

プレミア12、WBC、五輪という“野球の3大国際大会”では、特に野球が盛んな日本、米国、韓国、キューバ、台湾が、強豪国としての実力を見せつけている。ここ数年のWBSCの世界ランキングをみても、この5カ国が常に上位に食い込んでいる。

WBSCランキングの推移(各年12月時点)

1位 2位 3位 4位 5位
2012 キューバ 米国 日本 韓国 台湾
2013 米国 日本 キューバ 台湾 ドミニカ共和国
2014 日本 米国 キューバ 台湾 オランダ
2015 日本 米国 台湾 韓国 キューバ
2016 日本 米国 韓国 台湾 キューバ
2017 日本 米国 韓国 台湾 キューバ
2018 日本 米国 韓国 台湾 キューバ

バナー写真:野球プレミア12でプエルトリコに勝ち、喜ぶ日本代表「侍ジャパン」ナイン=2019年11月6日、台湾・桃園国際野球場(時事)

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