首里城のプロフィール: かつての琉球王国の中心
歴史 旅 建築 文化
2019年10月31日、那覇市にある世界遺産、首里城跡に再建された首里城で火災が発生、木造3階建ての正殿、北殿、南殿など6棟と奉神門が消失した。何度も焼失と再建を繰り返してきた首里城の歴史を振り返る。
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
首里城はかつて存在した琉球王国の中心だった。1429年、尚巴志(しょうはし)が琉球(沖縄本島)を統一し、琉球王国が成立。1879年の琉球王国崩壊までの間、王国の政治・経済・文化の中心的役割を果たした。発掘調査などの結果から、最初に築城されたのは14世紀中葉~後半であることが判明している。その後、何度かの焼失、再建を繰り返し、1925(大正14)年に国宝に指定されたが、太平洋戦争末期の沖縄戦で焼失した。
今回の火災で焼失した首里城は1992年に再建されたもので、首里城公園の中心施設だった。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2000年、首里城跡を含む「琉球王国グスク(城)および関連遺産群」を世界遺産登録した。
首里城の歴史
14世紀 | 首里城創建 |
---|---|
1429 | 琉球王国が成立 |
1609 | 薩摩藩が琉球侵攻 |
1660 | 首里城焼失 |
1672 | 首里城再建 |
1709 | 首里城焼失 |
1715 | 首里城再建 |
1853 | ペリー提督が首里城訪問 |
1872 | 琉球藩設置 |
1879 | 明治政府による「琉球処分」で、琉球王国崩壊、沖縄県誕生 |
1925 | 首里城正殿が国宝に指定される |
1945 | 太平洋戦争の沖縄戦で首里城焼失 |
1989 | 首里城復元工事に着手 |
1992 | 国営・首里城公園開園 |
2000 | 首里城北殿にて「九州・沖縄サミット」社交夕食会開催 |
2000 | 「琉球王国のグスク(城)および関連遺産群」が世界遺産登録 |
2019 | 火災により焼失 |
記事及び年表は、沖縄首里城公園ウェブサイト、文化庁世界遺産オンラインなどの記述を参考として作成した
バナー写真 : PIXTA