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JAL&ANAの強みは接客にあり! : エアラインランキング

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日本の航空会社、世界的に高評価を得られるのは、気配り・目配りのおもてなし精神があってこそ。ただし、上位には他のアジア圏の航空会社が多くランクインしている。ライバルの中に埋没しないためには、真心のおもてなし精神を発揮しなければ…

エイビーロード・リサーチ・センターの「エアライン満足度調査2019」でトップのシンガポール航空に続いて、全日空と日本航空が同着2位となった。また、英航空格付け会社スカイトラックスの「エアライン・オブ・ザ・イヤー2019」でも全日空は3位、日本航空は11位と好位置に付けている。上位にランクされた要因は、ずばり「接客」だ。

航空会社ランキング2019

エイビーロード調査   スカイトラックス調査
シンガポール航空 1 カタール航空
全日空 2 シンガポール航空
日本航空 3 全日空
エミレーツ航空(UAE) 4 キャセイパシフィック航空
ニュージーランド航空 5 エミレーツ航空
カタール航空 6 エバー航空
ターキッシュエアラインズ(トルコ) 7 海南航空(中国)
フィンランド航空 8 カンタス航空
KLMオランダ航空 9 ルフトハンザ航空
タイ国際航空 10 タイ国際航空
エバー航空(台湾) 11 日本航空
カンタス航空(豪州) 12 ガルーダ・インドネシア航空
ルフトハンザ航空(独) 13 スイス・インターナショナル航空
キャセイパシフィック航空(香港) 14 中国南方航空
デルタ航空(米) 15 オーストリア航空
バニラ・エア 16 ニュージーランド航空
アシアナ航空(韓国) 17 バンコク・エアウェイズ(タイ)
チャイナエアライン(台湾) 18 KLMオランダ航空
エールフランス 19 ブリティッシュ・エアウェイズ
アメリカン航空 20 エアアジア(マレーシア)

出所 : エイビーロードエアライン満足度調査2019(リクルートライフスタイル)/ワールドベストエアラインズ2019(スカイトラックス)  
水色のハイライトは日本の航空会社

エイビーロードは2018年に海外渡航した18歳以上の日本人の男女4000人を対象に、利用率の高い航空会社40社について調査した。部門別満足度は、「航空機の機材設備」「機内飲食サービス」の2部門でエミレーツ航空がトップとなったが、全日空と日本航空は「客室乗務員の接客サービス」「空港の航空会社職員の接客サービス」で利用者からの評価が高かった。

フリーコメント欄には「夜間の消灯後もお水など、客席への見回りを頻繁にしてくれる」(日本航空・客室乗務員に対する評価)、「渡航先で短時間で乗り換える必要があり、優先手続きゲートに案内してくれた」(全日空・空港内職員に対する評価)などの声があった。

日本人にとっては、日本人同士、日本語が通じることに対する安心感から日本の航空会社が高く評価されるのは、当然と言えば当然。一方、スカイトラックスは、100カ国、300社以上、2100万件の評価を基にランキングを作成しており、日本人以外の視点も反映されている。

スカイトラックスの部門別の評価でも、全日空と日本航空は客室乗務員と空港サービスで上位に食い込んでいる。スタッフの細やかな気配り、目配りが日本の航空会社の印象をアップしているようだ。

ワールドベストキャビンスタッフ2019

1 シンガポール航空
2 ガルーダ・インドネシア航空
3 全日空
4 タイ国際航空
5 エバー航空
6 キャセイパシフィック航空
7 海南航空
8 日本航空
9 カタール航空
10 チャイナエアライン

出所 : スカイトラックス

ワールドベスト空港サービス2019

1 全日空
2 タイ国際航空
3 日本航空
4 エバー航空
5 チャイナエアライン
6 シンガポール航空
7 キャセイパシフィック航空
8 ガルーダ・インドネシア航空
8 アシアナ航空
10 海南航空

出所 : スカイトラックス

エイビーロードとスカイトラックスのランキングに共通するのは、アジアの航空会社に対する評価の高さだ。「お・も・て・な・し」は日本だけの専売特許ではないのかもしれない。慢心は禁物!

バナー写真 :時事

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