1年で200以上の小中学校が姿消す:児童・生徒数も最低を更新
社会
少子化に伴い、全国の自治体で学校の統廃合が進んでいる。この1年で全国の小中学校の数は200以上も減少した。
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児童・生徒数はピーク時の半分以下に
文部科学省が発表した2019年度の学校基本調査によると、国内の小学校の児童数は前年度比5万9322人減の636万8545人、中学校の生徒数は同3万3555人減の321万8115人となった。小学校数は同154校減の1万9738校、中学校数は同48校減の1万222校だった。高等学校(全日制、定時制)の生徒数は、前年度比6万7399人減の316万8262人。
義務教育である小中学校の在学者数はともに、統計が始まった1948年以降、最も少ない数字となった。児童数は過去最高だった1958年の1349万2000人から53%減、生徒数は過去最高だった62年の732万8000人から56%減で、少子化の深刻さが改めて浮き彫りになった。
2019年4月に小学校に入学した1年生の数は全国で102万8678人、中学1年生の数は107万8676人だった。
高卒者の54.7%が大学に
進路状況の調査では、中学校卒業者111万2070人の98.8%にあたる109万8877人が高校に進学した。また、高校卒業者105万1246人の54.7%にあたる57万4695人が大学に、16.4%にあたる17万2096人が専修学校(専門課程)にそれぞれ進み、17.7%にあたる18万5617人が就職した。
高卒者の就職先を産業別にみると、製造業が7万6498人(就職者総数の41.2%)と最も多く、次いで卸売・小売業の1万9291人(10.4%)、建設業の1万4935人(8.0%)などの順となった。
バナー写真:(YUMIC/PIXTA)