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残業時間は男性が女性の1.6倍:労務管理システムの実態分析で

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働き方改革の重要ポイントである残業と年次有給休暇。民間企業が実施した実態分析調査で、年次有給休暇取得率に男女差はないものの、残業時間は男性が女性より約1.6倍長いことが分かった。

クラウド型バックオフィス支援システムを提供する株式会社Donuts(東京都渋谷区)が、同社の勤怠・労務管理システムを利用する企業の2018年の実績を分析した。対象は、133社の2263人。

若い世代ほど長い残業時間

それによると、月平均残業時間は男性が14.04時間で、女性(8.36時間)の約1.6倍だった。世代別では、20代以下が13.35時間でトップ。30代11.70時間、40代9.23時間、50代7.56時間、60代5.68時間と年齢層が高くなるにつれて少なくなった。勤続年数別では大きな差は見られなかった。

勤続年数が短いほど有休取得率は高い

一方、年次有給休暇取得率では、性別での大きな差がなく、平均約50.2%の取得。世代別では、30代が51.96%と最も高く、最も低いのは50代の46.09%だった。一方、勤続年数別でみると取得率にかなりの差があり、5年未満の従業員が52.25%であるのに対し、15年以上の従業員は40.11%にとどまった。

同社は、年次有給休暇取得率の平均(約50.2%)は国のデータと同程度だったとした上で、「政府が2020年までに目標としている70%には遠い水準。年次有給休暇の適切な取得も、多様なワークライフバランスを実現する上で必要」と指摘している。

バナー写真:(シルバーブレッド/PIXTA)

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